パチンコホールでは、CS(顧客満足)向上のために、コーヒーレディー(コヒレ)を準備しているホールも多いかと思います。
派遣で来てもらっていたり、アルバイトとしてホールが直接契約していたり、いつもはホール内を巡回しているスタッフが、交代で行っているようなホールもあるかと思います。
しかし、コーヒーレディーで集客につなげようと考えているホールは、あまり多くはないように感じます。あくまでもドリンクのサービスをしているだけに見えるのです。
今回は、コーヒーレディーが、集客に貢献するための条件について解説いたします。実際に打ち手として、複数のホールでサービスを受けた経験を元にはじき出した条件なので、参考にしてみてください。
打ち手から見たコーヒーレディー(コヒレ)とは?
打ち手から見たコーヒーレディーは、「客の間にメニューを差し込むお仕事」に見えてしまっています。次から次へとメニューを差し込み、客側が呼び止めない限り、止まらない印象です。
居ても居なくても問題はなく、むしろ邪魔とすら思っているお客様も多いかと思います。
売っているドリンクも割高で、ホール内にある自販機で購入した方が安上がり。売る気があるのか分からないようなメニューの差し込み行為が繰り返されても、なかなか買おうとは思えないのです。
つまり、「コーヒーレディーから買う理由がない」というのが現状です。
「買いたい」という思いの延長に集客がある!
自販機より高いコヒレのコーヒーは、お客様に「買いたい」と思ってもらわなければ、買ってもらうことはできません。
では、「高くても買う」のは、どんな時なのでしょうか?いくつか例を挙げてみましょう。
《高くてもコヒレから買う理由》
- 自販機のコーヒーより、遥かに美味しい。(値段の差以上の価値がある)
- 勝っていて出玉があるので、少し贅沢したい。
- ART、確変などが続いていて、席を離れる時間がもったいない。
- コヒレと話ができる。
自販機のコーヒーより、遥かに美味しい。
自販機のコーヒー、ドリンクよりも、遥かに美味しい場合には、「買いたい」と思ってもらえる可能性があります。
しかし、「美味しい」と思ってもらうための機会を設けているでしょうか?僕自身が行った数々のホールでは、美味しさを体験させてくれたところは1か所もありませんでした。
つまり、「美味しい」を知る機会はないのです。これでは「美味しい」という理由で、買う可能性は限りなく低くなります。
ただ、仮に美味しいことが分かったとしても、コーヒーを飲みたいという理由で、ホールに足を運ぶかと言えば、おそらく「NO」と言えるでしょう。
美味しいコーヒーを飲みたければ、喫茶店などの専門店に行くからです。美味しさの延長線上に、集客は無いと言って良いでしょう。
勝っていて出玉があるので、少し贅沢したい。
「勝っているから贅沢をしよう」ということで、コーヒーレディーを利用する人もいるかと思います。
出玉に余裕があり、勝っているときは気持ちが大きくなるものです。
しかし、上記のことが集客につながっているかと言えば、やはり「NO」です。勝てる店であるということが、集客に繋がるというだけに過ぎません。
ART、確変などが続いていて、席を離れる時間がもったいない。
「ART、確変などが続いていて、席を離れる時間がもったいない。」という場合は、損得勘定で購入を決めています。
こちらも前項目と同様に、集客につながるとは言えません。
コーヒーレディーと話ができる
コーヒーレディーと話をしたいがために、ドリンクを購入するということをきっかけにする人がいます。ドリンクが目当てではなく、コヒレが目当てなのです。
コヒレが目当てとなっている場合、集客につながります。「あの子から買いたい(会いたい)」という来店の理由ができるからです。
ちょうど恋愛感情を抱いているような状況を想像すれば、分かりやすいかと思います。客側である以上、会いたければホールに行くしかないのです。
他にも、「若い子が話相手になってくれるから」というご年配の方もいるかと思います。
いずれにしても、目当てがドリンクではなく、コーヒーレディーなのです。この状況を作り上げることが出来るコーヒーレディーであれば、集客に大きな期待ができると言えます。
集客に貢献できるコーヒーレディー(コヒレ)の条件!
前項目を踏まえて、集客に貢献できるコーヒーレディーの条件、人選などについて考えてみましょう。
「集客に貢献できるコーヒーレディー=会いたいと思ってしまうコーヒーレディー」となります。「時間があれば会いに行く」その相手がコーヒーレディーであれば良いのです。
会いたいと思う理由は人それぞれです。パチンコ屋に来るお客様は、様々な人がいます。女性と会話する機会が少ない男性は、恋心を抱くかもしれませんし、ご年配の方は話相手に成って欲しいかもしれません。
理由は違えど、「会いたい」と思ってもらえるコーヒーレディーが、集客に貢献することができるのです。
では、具体的にはどんな条件を兼ね備えた人材であれば良いのでしょうか?打ち手から見た条件、人材について、以下に挙げてみます。
《集客に貢献できるコヒレの必須の条件》
- 愛嬌がある
- 各年代、性別に対応できる話術、知識、教養
- 気配りができること
- お客様1人、1人を覚えておける記憶力
《集客に貢献できる、あると良いコヒレの条件》
- パチンコ、パチスロの知識
- 状況を読める力
- 見た目が可愛い、キレイ(愛嬌の方が大事)
愛嬌がある子は、多くの人から好かれます。各年代、性別に対応した話が出来れば、ホール内の全ての人を常連客に変えられる可能性があります。気配りができる子は、愛される傾向にあります。1人、1人を覚えておくことができれば、挨拶や声掛けができるようになります。
上記は、全て集客につながるものなのです。
さらに、パチンコ、パチスロの知識があれば、お客様が打っている台の話ができます。状況を読む力があることで、声をかけてはいけないタイミングが分かります。見た目は可愛ければ、好かれる可能性が高くなるのです。
こういったことを兼ね備えた人選ができると、コーヒーレディーが、メニューを差し込む人から、集客に貢献できる人に変わります。
集客に貢献できるコーヒーレディーは、コーヒーの売上も高くなりますし、集客にも貢献できるのです。
実際に体験した集客できるコヒレの実例
10数年前、駅からだと10分くらい歩く若干郊外のホールに、集客力抜群のコーヒーレディーがいました。
実際、自分を含め何人もが、コヒレ目当てで該当ホールに通っていたはずです。「ちょっと遠いけど行こうかな」と思わせるくらいのコーヒーレディーでした。
そのコーヒーレディーは、決して美人というわけではありませんでした。しかし、愛嬌が抜群に良く、かつお客さんのことを一人一人よく覚えていたのです。
また、本人もスロットを打つようで、稼働状況をみて、今は話しかけられたくないだろうと思うときには、ちゃんとスルーしていきます。
逆に、今は大丈夫というタイミングでは、必ず声をかけ、顔の位置も近くまで来て話かけてくるのです。この距離感が絶妙に近くて、男性はほぼやられます。
コーヒーレディーは、良い感じの香水をつけているため、後ろを通過すると打っている我々は気が付きます。レディーは通過した通路を離れるときには、必ず振り返って礼をします。
コーヒーを欲しい人、レディーと話をしたい人は、礼をするタイミングで呼び止められるので取りこぼしも、ほぼ無いのです。
彼女は、台の知識も多少はありました。そのころは4号機北斗全盛の時代で「この間この黒いの揃えたのに2連しかしなかったの(泣)」みたいなことも言ってきます。
今では法的に無理でしょうが、北斗ならば、第3停止をレディーが押してくれて、オーラの色に二人で一喜一憂するなんてこともありました。
そんな接客をみんなに対してしていて、さらに客の注文の好みまで把握しているのです。
自分の場合は、「アイスカフェラテを甘め」でした。注文さえすれば、何も言わなくてもちゃんと甘めのアイスカフェラテが届けられるのです。
どうでしょうか?こんなレディーがいたら、ちょっと出ないホールでも通いたくなりませんか?
パチンコやスロットを打っているときは、相手が機械なので、会話といっても一人でぶつぶつ言うくらいしかないですが、こんなレディーがいれば、会いに行きたくなりますよね。
まとめ
コーヒーレディーは、パチンコ屋の集客に貢献できます。しかし、貢献できるコーヒーレディーには条件があり、教育は必要となる場合が多いはずです。
実例で紹介したようなコヒレは、多少高いお金を払ってでも、雇いたいコヒレとなります。
もし、今後コヒレの導入を検討していたり、既にコヒレがいるホールである場合は、今回お伝えしたようなコヒレを雇うか、教育して育て上げると良いでしょう。
1つ、ホール責任者が負うべき義務があります。コーヒーレディーを守ることです。
集客できるコヒレは、コヒレ個人にお客様が付いている状態に近いです。そのため、本気で恋心を抱く人や、おかしなことをしてくる人まで、出てくる可能性があります。
しっかりと守れる体制を作ってこそ、コヒレは安心してお客様と接することができます。安全を確保した上で、働いてもらいましょう。