一般のお店においても「集客できない」と嘆いている店長さんは多いですが、パチンコ、スロットホールでも、かなり深刻な状況である店舗は多いです。
「集客できない」という状況を脱するために、新台入替をしまくったり、来店イベントに頼ったり、様々な施策を行っているパチンコホールは多いかと思います。
しかし、その方法は本当に正しいのでしょうか?
今回は、根本的に間違っている集客のやり方について指摘をし、集客のポイントをどこに置くべきかを明確にします。
特に「地域密着型のパチンコ屋」を目指している経営者、店長さんには、確認しておいて欲しい内容です。
パチンコホールにどんなお客様を集客したいのか?
パチンコホール経営側の方は、そもそも「どんなお客様を集客したいのか」ということを明確にしているでしょうか?
また、上記に加えて「どんなお店にしたいのか」ということを明確にしているでしょうか?
これらが決まっていない状況で、集客、集客と、どんなにあがいていても、上手く行くはずもないのです。
なぜなら「集めたいお客様」を明確にしなければ、適切な集客方法を実行することができないからです。
例えば、年配のお客様を集めたいのに「インスタグラム」で集客はしませんよね?
インスタグラムに年配のお客様がいないことを知っているからです。
「どんなお客様を集客したいのか」ということを決めていなければ、知らず知らずのうちに、例と同じような集客をしてしまうのです。
集客手段、方法を間違わないためにも、「どんなお客様を集客したいのか」「どんなお店にしたいのか」ということを決めましょう。
そして、もう1つ重要なこととして、「どんなお店にしたいのか」ということは、スタッフ、社員全員に共有しておくことが大事です。
みんなが1つになって、同じ方向に向かうことで、大きな力を生み出すことができるからです。
集めたいお客様を集めるためにしていることは適切か?
現状行っている集客方法が、目指すホールに対して適切な集客方法であるかどうかを確認してください。
まず、今、行っている集客方法を洗い出すことが大切です。
- 新台入替
- 新聞広告
- DM
- メール会員
- LINE会員
- ブログ
- ツイッター
- インスタグラム
- YouTube動画
他にもあるかもしれませんが、それぞれの手段が、目指すホールに向かっているものであるかを確認していくのです。
目指すホールに向かっていない集客であるならば、優先順位を下げて構いません。
それよりも、目指すホールに近付ける手段に力を入れた方が、圧倒的に集客につながる可能性があります。
まずは現状行っている集客が、適切な方法であるかを確認していってください。
地域密着ホールがやってはいけない集客
現状のパチンコホール集客は、大きく分けると2つの種類に分けることができます。
- 至る所から集客する
- 地域密着型ホールとして集客する
1に関しては、資金力も必要となります。
なぜならば、全国から集めるためには「強烈な出玉アピール」が必要となるからです。
A地区のI店などは、その好例と言えるでしょう。
またそれ以外であっても、広範囲のエリアからお客様を集めたい場合には、出玉アピールや、来店イベントなども有効となるでしょう。
しかし、地域密着店を目指すのであれば、そもそも来店イベントなどは、効果的な集客とは言えないでしょう。
理由は、来店イベントが「地域密着店」を目指すには、適切な集客方法ではないからです。
逆にマイナスに働く可能性すらあります。普段来店されているお客様が、普段来店していないお客様によってはじき出される形になる可能性があるのです。
そのため、現在のホール状況、お客様状況を把握した上で、来店イベントを行うべきか判断する必要があります。
来店イベントも使った方が良いホールと、そうではないホールがあることを知っておいてください。やれば集客が上手くいくとは限らないということです。
※長期的に見た場合に、マイナスになる可能性があるということです。
地域密着店を目指すのであれば、地域に住んでいる人々に効果的にアピールできる手段を選択しなければならないのです。
簡単にですが、先ほどの項目で挙げた手段の中から「地域密着」に効果的なものを選別してみましょう。
- 新台入替・・・地域密着
- 新聞広告・・・地域密着
- DM・・・地域密着
- メール会員・・・地域密着になりやすい
- LINE会員・・・地域密着になりやすい
- ブログ・・・エリア限定不可
- ツイッター・・・エリア限定不可
- インスタグラム・・・エリア限定不可
- YouTube動画・・・エリア限定不可
メール会員、LINEに関しては、ホールでのみ登録をしてもらっていれば、地域密着と言えるでしょう。
ここで挙げた「地域密着」のものを優先的に行っていくと良いでしょう。
しかし、ここに挙げた程度のことは、どこのホールでもやっています。
この程度では、まったくと言っていいほど集客効果はないと言えるでしょう。
なぜならば、近隣店も同じことをしているからです。同じことをしているのであれば、今の集客出来ていない状況を変えることはできないのです。
地域密着ホールがやるべき集客と狙うべきターゲット
集客できていないパチンコホールに抜けているのが、これからお伝えする内容です。
まず、「どこから集客しようと思っていますか?」
この質問に対して、明確で的確な答えを出せないのであれば、要注意です。ここが具体的に落とし込めていない限り、集客に時間がかかる場合が多いです。
パチンコ、スロットホールにおいては、お客様と成り得るのは「パチンコ、スロットを打つ人」です。
しかし、遊戯人口はどんどん減っています。
新たな遊戯人口を作り上げ、自店のお客様に育てあげるのは、閑散店がやるには荷が重すぎます。そのため、新規遊戯人口の創出は、地域一番店に任せてしまいましょう。
ではどうすれば良いのでしょうか?
答えはもちろん「近隣店から奪う」です。
「近隣店から奪う」ということを強く意識していないがために、近隣店と同じような機種構成にしてしまったり、店休日を同じにしたりしてしまうのです。
こんなことをしていては集客できないのは当たり前です。むしろ自ら集客できない状況を作っていると言ってよいでしょう。
ここを改善するだけでも多少状況は変わってくると思いますが、もう1歩踏み込んで「あのお客さんを自店の常連にしよう」というところまで行ければ、なかなか面白いと思います。
対象の人を徐々に増やしていくことで、閑散店からの脱却が少しずつ進んでいくはずです。
また「近隣店から奪う」の近隣店ですが、奪う対象が複数ある場合、地域一番店のお客様よりも、自店と状況が近いホールから奪っていった方が早いと言えるでしょう。
地域一番店にはなかなか叶いません。徐々に順位を上げていき、最終的に安定して利益の取れるホールにしていくのです。
例えば近隣店が自店を含めて5店舗あって、あなたのホールが5位であるならば、ターゲットとなるのは4位のホールのお客様ということになります。
人数が少ないホールですから、頭取りの際にもお客様を把握しやすいはずです。
せっかくライバルのホールの中に入れるのに、稼働率程度の確認しているだけでは、もったいないです。
例えば、特定機種Aを毎日打っている人が4位の店にいたとします。そのお客様をピンポイントで狙ってAを新台入替の時に入れるのです。
4位店舗が休みの日に自店をオープンしたら、そのお客様が来店する可能性が上がります。
このようなことの積み重ねなのです。
お客様1人1人のことをしっかりと見ていれば、お客様の傾向が見えるはずです。好きな機種があったのに撤去されてしまって来店しなくなることだってあります。
集計されたデータだけ見て判断しているから、集客が上手くいかないのです。
もっと、1人1人のお客様を見るようにしましょう。
集客できない地域密着型パチンコホールまとめ
集客できないパチンコホールの集客についてお伝えしました。
特に地域密着店の集客について、「やってはいけない集客」「やるべき集客」「狙うべきターゲット」などについて解説しました。
多くのホールやホールコンサルタントは、1人1人のお客様を見るのではなく、集計されたデータを見て判断してしまいます。
数字で見えるのはメリットではありますが、デメリットもあることを知っておいてください。
お客様は数字ではありません。感情をもった人間です。
どんな思いでホールを選択し、どんな思いで遊戯しているのか。そこまで考えているでしょうか?
集客できていないのは、きっとそのあたりまで見ていないからです。
目指すべきホールの在り方を決め、もっと深くお客様を知り、自店の集客につなげていってください。