規制がどんどん厳しくなり、以前のように設定示唆や設定投入イベントが打てなくなったため、来店、収録系のイベントを行っている店舗もあるかとおもいます。
しかし、近年は、来店イベントも規制され、多くの店舗で集客施策がなくなりつつあるのが現状と言えるでしょう。
今回は、来店系イベントについて、「必要なのか?」「有効活用するには?」という2つのポイントを中心に、考えてみたいと思います。
来店系イベントが必要か判断するために
来店系イベントで呼ぶ人としては、ライター、ユーチューバーや芸能人であり、その人目当てでの集客も成功している店舗もあると思います。
但し、そのコストにかなりの差があるため、場合によっては赤字になる場合もあるかと思います。
※数万円~大物芸能人になると数百万
広告宣伝費として長い目で見た場合に、効果があるのであれば、それでよいかと思います。
しかし、ライターや芸能人を呼ぶお金も、結局のところお客様が投資したお金の中から、捻出されていることは、忘れてはならないポイントと言えるでしょう。「ライターを呼ぶなら、その費用を自分たちに還元して欲しい」と思う打ち手がいるのは、当然と言えば当然なのです。
また動画やCS放送、ローカル地方放送で行われるものと、様々なメディアがあります。
遠方の店舗までわざわざ収録を見るため行く人は少なく「場所もそんなに遠くないから行ってみようかな」とか「その日は別のホールに行く予定だったけど、収録あるならそっちかな」というような感じになることが多いと思います。
となると、放送の範囲がローカル地方局などの方が効果は高いのではないかと推測しますが、そうすると今度は視聴者の数が少なくなり、放送時間も決まっているため、宣伝効果は薄くなってしまうという現実にぶち当たるのです。
動画であればいつでも見ることができますが、日本全国どこの人が見ているのか分からないなど、それぞれ一長一短あるのです。
- 収録イベントがある
↓ - 動画やTVに映るから設定いれるだろう
↓ - 行ってみよう
とお客様の考えが働いてくれれば良いのですが、どこまで期待できるか分かりません。集客効果はあるでしょうが、爆発的集客にはなかなか至らないのが現状と言えるでしょう。
これらのイベントについて行うべきは、その際の集客の状況を様々な角度から都度分析することです。
最終的にはその中で効果のあるものを選んでいくべきだと思います。
結局のところ、ビジネスの基本であるPDCAサイクルを回すことで、各店舗にあった来店系イベントを活用していくほかないのです。
《PDCAサイクルとは?》
- P(Plan):計画する
- D(Do):行動する
- C(Check):評価する
- A(Action):改善する
つまり、計画して、やってみて、その結果を評価、分析し、改善してという作業を繰り返すことです。
来店イベントだけに関わらず「必要であるかどうか?」については、各店舗の状況に違うはずです。様々な施策に対して、実行後に評価し、改善し続けることが重要と言えるでしょう。
有効活用するには?
来店イベントについて、評価、分析する場合の分析項目をいくつか挙げてみましょう。
- 総来店人数の変化(通常営業と比較して)
- 普段来ていない来店者の来店状況
- 来店日の収録時間前、収録時、収録後の客数の変化、台稼働状況
- 売上の変化(通常営業と比較して)
- 放送、動画公開翌日以降の客数変化
これくらいは分析して欲しいものです。集客の策がないから「来店イベントに頼る」というだけでは、お金の無駄遣いと言えます。
上記のような分析を行うことで、来店イベントを有効活用できるか否かが変わってきます。せっかくお金をかけるのですから、来店、収録系イベントを効果的に利用できるようになりましょう。
参考までに、少し自身の経験を話すと、とある動画を見たことで、そこまで遠くないけど行ったことにない店舗に行ったことがあります。もちろんそのホールにお金を落としましたし、満足して帰ってきました。
満足出来た理由は、動画では見えない部分だったのですが、その収録後に記念のシールを一人一人に配ってくれたことと、短時間ですが話を実際に出来たことです。これらの放送や動画で見えない部分のサービスについても、事前に確認しておき告知出来ると、より集客効果は高いかと思います。
※最近はそういった告知自体も規制されてしまっているのでしょうけどね・・・。
ただその後通うホールになったかと言うと、ちょっと不便なところにあるため、それ以来行ってはいません。
まとめ
打ち手の中には、「来店イベントに使うお金を客に還元しろ」という打ち手もいるかと思います。
私個人としては、「来店イベントも広告費の一部」と考えているので、チラシなどの費用と同等であると考えています。そのため、特に反対はしていません。
しかし、広告費であれ、無駄、無策で、来店イベントに頼っているだけならば、そのお金は打ち手に還元して欲しいと感じてしまします。
来店イベントが必要な理由が明確になっていて、かつ有効活用できるように評価、分析しているのであれば、とても良い活用の仕方であると思うのです。
打ち手にも、そのあたりは伝わります。
集客の方法の一つとして利用する場合には、最大限有効利用出来るように分析して、対応をしてください。