この記事では、実際ににくじるが支援している某パチンコ&スロットホールのコンサル初月の営業支援成果報告と結果を出せた秘密やキーポイントについてお届けします。
打ち手の目線でコンサルした結果、いきなり成果を上げることが出来た秘密を、それまでの経緯なども含めてお届けします。
※契約上、または企業秘密となる部分については、一部公開できない部分もあります。
ホール関係者の方はもちろんですが、打ち手の方にも、実際にホールが直面している現状を知っていただきながら、実は、「厳しいと思っているホールが頑張りだしたときはチャンス」ということを知っていただける機会となるはずなので、ぜひご覧ください。
本記事では、現状まだコンサル契約を継続して頑張っている最中であるため、ホールが特定出来ないように一部情報を調整してあります。ご了承ください。
《ホール状況》
- 地方郊外店
- スロットメインのパチンコ併設店
※約300台程度。ベニヤあり。 - 5スロ、20スロ、4パチ
- 稼働率15〜18%
- 朝の並び:0〜数人
- 売上:出玉換算で月1500万程度の利益が出てやっとトントンだが、現状、毎月数百万円程度の赤字
※人件費、光熱費、新台費用など - 特定日に独自イベントを仕掛けているが、集客力は低く、朝の並びは先の通り。
- 各台計数機がない中、オーナー意向の人件費削減で、ホールスタッフが常時たったの2名体制
- 新台購入についても、オーナーのつながりで現場としては入れたくない機種を入れることも多々ある状況
このような、かなり厳しい現実のホールを立て直す奮闘記となります。
にくじるとホールが一緒に取り組んだ成果をご覧ください。
何年も前にコンサル営業をして「実績がない」「金が出せない」と最終的に断った4店舗の店長や経営者さん見てるかな?
ちゃんとやっていれば立て直せたはずなのに勿体ない
先輩が営業をかけて店長や最終決裁者までいった4店舗は、実は全店閉店に追い込まれてしまって今はもうない店舗なのが、また残念よね。
ちなみにこの記事は、おそらく動画で視聴していただいた方が、にくじる先輩の熱量が伝わりやすく、本気でホールの立て直しを考えている人(ブタ)だということが伝わるはずですから、動画での視聴をオススメします。
序章:きっかけは見逃したメールから
「自分たちが大好きなパチンコ&パチスロを楽しめる環境を維持したい」という想いから、日々発信してきました。
しかし、一個人でパチンコ屋の閉店、減少を止めることは難しく、直接ホールに助言やアドバイスをする機会は、これまでありませんでした。
※過去に沿線のホールに個人で営業したことはありますが、最終決裁段階まで行って契約にならなかった店舗が4店舗あり。結果、現時点でその4店舗は全て閉店しています。
ある日、メールの整理をしていると、1通のメールが目に止まります。受信日は3ヶ月も前。
あるホールの店長さんから「ホール運営の相談に乗ってもらえないか?」という趣旨のものでした。
3ヶ月も遅くなってはいたものの、まだ困っているのであれば力になれるはずと返信すると、すぐ返信がありました。そこからは店の状況、周りの環境など様々なことを調べ、準備をしてZOOMでのヒアリングを行いました。
いろいろやり取りを経て、「お願いします」とご依頼頂くことになったのです。
本来であれば、ホールに伺って様々なチェックをしたいところですが、ちょっと遠すぎて簡単には行けるところでもなく、今回は全てネット、やり取り、ヒアリングでチェック&指示をさせて頂くこととしました。
※現時点でもホールには行っていません。
「遠隔地では的確なコンサルなんて出来ないだろ!」と思う方もいるかもしれません。
もちろん行った方がいいのは間違いないです。
しかし、今回、1ヶ月目からいきなり結果を出せたのは、分析による力が大きかったと思っています。店長さんも初めてのミーティングで「そこまで把握されているのですか?」と驚かれたくらいです。
※スロットやパチンコ機種のホールデータ分析を見ていただければ、如何に細かく分析しているかが分かるはずです。
ヒアリングで判明した厳しい現状
ヒアリングをしていく中、多くの問題点や改善点が見つかりました。
しかし、経営の厳しいホールでは、利益に直結すること以外にお金をかけるなんて、オーナーが許さないのです。
多くのホールが、これまでの運営の中で間違ったことをし続けた結果が今であるにも関わらず、本来お金をかけるべきところには、なかなかお金が出せなくなっているのです。
今回のホールであれば、人件費までも極限まで削っていました。
300台のホールを2人で見ていては、補給、交換業務、トラブルなどの迅速な対応は不可能で、お客様を確実にお待たせすることとなり、怒らせる原因にもなります。客離れに繋がるレベルですから、知らないうちにお客様が離れていった過去があるはずなのです。
しかし、「スタッフを増やしましょう!」という提案ならば、利益に直結するどころか、経費が増えまくるので却下されます。
現状のまま、極力お金をかけずに集客するにはどうしたらよいのでしょう。
実は「集客する」ということだけにこだわるならば、方法なんていくらでもあります。
- 新台をバンバン入れる
- 設定をバンバン入れる、釘をめちゃくちゃ開ける
- 来店イベント
- 媒体のイベントに頼る
- リニューアルオープン
しかし、結局お金がかかり過ぎるのです。
今回のホールでは、新台は月に数台が限界。
設定を入れる日もありますが、ベタピンの日もあるレベル。設定を入れる示唆をしたかと思えば、対象台に設定1がないだけなど、現状は厳しいものでした。
パチンコ&スロットホールの集客の肝となる部分は、何といっても「期待感」です。
但し、そこには「信用」が必要となります。
「期待感」ばかり煽って、結局期待を裏切れば、「信用」を失い、「来店する理由」がなくなるのです。
そういったことを長年行ってきた結果が今の現状であるのに、そこを無視して一時的に集客していくから、おかしな経営になっていっているということに、早く気が付くべきだと思います。
ここでは「集客する」方にスポットを当ててお伝えしていますが、逆に「客離れをさせている原因」にも目を向けた方が良いです。
実は閉店した4店舗の内1店舗は、超有名コンサルを受けた後でありながら、明確に客離れを起こしている部分があってアドバイスしようと思ったのですが、断られたので出来なかったんですよね。
お客様をちゃんと見ていないがために、客層とマッチしていないことをやっていたみたいよ。
これが超有名コンサルを受けた後だっていうんだから、ちょっと問題よね。
今回先輩がコンサルしているホールでも、地域特性と合っていない部分なんかもあって、指摘して改善してもらったみたいよ。
来店イベントはどうなのか?
「来店イベントとかどうなんですかね?」と店長さんに聞かれました。
僕自身は、「来店イベント」に対して否定派でもあり、肯定派でもあります。
万が一「にくじるさん来て!」と呼ばれれば、お金もらえるので行くことでしょう。
だって、新台レビューのために負けまくっていますからwww
でも、来店イベントに関しても、ちゃんと意味のある使い方が出来ていないなら、僕は否定派になります。
自分がやるなら、来店イベントは「お店の今後のため」と、「集まってくれたお客様のため」の来店という意味合いが強いものになりますし、たぶん一般的な来店イベントとは異なる動き、振る舞いをすることになるでしょう。
言い換えれば、お客様に「期待感」を持ってもらって来店する理由を感じてもらい、お店の「信用」を勝ち取るためのイベントが、自分が考える来店イベントです。
打つ側からしたら「来店者呼ぶくらいなら、その分を出玉で還元しろ!」と言う人も多いかと思います。
僕もそう思う部分もありますが、お店にそれ以上の利益を出せる来店ならば、結果的にお客様に還元出来る金額が増えるので良いと思うのです。
※但しここでの「お店の利益」は「その日の利益」という意味で使っておらず、「長期的な利益」や「信用」という意味合いです。
還元出来る金額が増えるならば、我々打ち手にとってもメリットがありますし、集客につながっているお店にもメリットがあることになります。
そういった来店イベントであるならば、良いと思うのです。
重要なのは「来店者がホールの今後のことを踏まえて振る舞っているのか」ということ。
最低でもこの1点が押さえられていなければ、来店イベントは、その日限りの集客に過ぎず、場合によっては常連客の足を遠のけることもあり、マイナスに働くことすらあるのです。
ホールの今後のことを踏まえて振る舞うためには、ホールが「どんなホール経営を目指しているか」について知っていなければならないことになりますが、ホールの今後を考えて来店イベントを開催している人や企業があるのかは、個人的には疑問が残ります。
店長さんに質問されたので、こういったことを説明させていただいた上で、「使うのは勝手ですけど、地元密着を目指しているなら今じゃないですよ」とお答えしておきました。
※実際にはもっと具体的なことを伝えていますが、ここでは自粛します
リニューアルイベントはどうなのか?
では、「リニューアルオープン」はどうでしょう?
実は今回もオーナーからやれと言われたらしく、こちらから意見させていただきました。
やるのは構いませんが、「ちゃんと人を集めるには数日しっかり休まなきゃ意味ないですよ」とお伝えしました。
新台入替前日の休み明けに、名ばかりのリニューアルをうたうだけでは、期待感が持てないので集客効果は、ほぼありません。
なので、「リニューアルをするなら、数日休むことが前提ですが可能なのですか?」と質問するも、売上がストップするようなことは当然出来るはずもなく、別の提案をさせていただきました。
最終的には、自分のアドバイスを元にオーナーと店長さんで話し合って、別の魅せ方をすることに決定し、そこを盛り上げるべく施策と、どこにどの設定を入れるかを指示することとなるのですが、それは翌月以降の話なので、ここでは割愛します。
八方塞がりの状況で取った選択とは?
こうなってくると、まあまあ八方塞がりのように見えます。
いくつも指摘やアイデアを提供し、改善できる部分は改善していただきながら、最終的に新米にくじるホールコンサルタントは何を中心に勝負したかというと・・・
「設定を入れる」という部分を活用しました。
もちろんガセイベントではありません。
しっかりと「来店する理由」を作ってあげ、ちゃんと「出る店」と認識してもらい、信頼してもらう期間として、まず1か月間取り組むと決めたのです。
今まで長期間かけて信頼を失った結果が今なので、時間をかける必要があります。
上手く行かなければ2か月でも3か月でも、信頼を勝ち取る期間を延ばす必要だって出てくるはずです。
とにかくお客様に期待感を持ってもらい、近隣ライバル店ではなく自店に来たいと思ってもらう。
そして、ちゃんとその期待に応え続ける。これが大事なのです。
具体的には、「まず集客して売上を上げる。但し、利益額はそれ程アップせず、その部分を還元する」という方法です。
5000万円の売上で1000万の利益が出ていたとしたら、8000万円の売上になっても1000万の利益のままを目指すということです。
つまり、この差分をお客様に還元するのです。
どうせ何もしなければ、売上が徐々に減っていき、利益も減るのですから、売上が上がって還元しても損はしていないはずです。
そして、ここでちょっと売上が上がったからといって、即利益を取りまくろうとする経営者は、個人的には失格だと思います。
それをやった結果が今なのだと、早く気が付いてください。それをやったら元に戻りますから。
信頼を勝ち取る期間を取り、しっかりと「この店はちゃんと期待に応えてくれる店だ」と思ってもらえれば、ちゃんと集客にはつながります。
打ち手側目線で行きたい店になれば良いわけですから、パチンコ&スロット歴うん十年の自分には簡単です。
なので、ホール側がこちらの設定指示を無視してしまうと信頼を勝ち取れなくなるので、そこだけは確実に守って頂く約束としました。
もちろん、こちらの設定案に意見を頂き、修正することはあります。
こちらだけで勝手にやるのではなく、一緒に店を盛り上げるためにダッグを組んで取り組んだのです。
そして、1ヶ月弱準備を行い、初月にいきなり結果を出すことになるのです。
コンサル&設定師デビュー初月の結果
店長さんとの話し合いの結果、まずは特定日の集客を強化することが決まりました。
さらに土日しか来られないお客様のためにも、土日に設定を入れる日を1回作ってアピールすることを提案し、実行することにしました。
これらの特定日に関しては、完全にこちらで投入設定について指定させていただき、一部修正などもありながらも、基本的にはこちらの指示に近い形で設定を入れて頂きました。
その結果がこちらです。
過去の基準となる月日と比較した伸び率を記載します。
- 朝の並び(特定日):334.3%
- 朝の並び(特定日含む月全体):118.2%
- 開店時人数(特定日):176.0%
- 開店時人数(特定日含む月全体):130.0%
- 累積稼働人数(特定日):139.9%
- 累積稼働人数(特定日含む月全体):107.3%
- 売上(特定日):124.5%
- 売上(特定日含む月全体):153.1%
- 粗利(特定日):155.2%
- 粗利(特定日含む月全体):136.7%
全てにおいて大きく数字を伸ばすことに成功したのです。
売上関係については、月全体の具体的な数値でお伝えすると、
- 売上:約4500万⇒約7000万(2500万上乗せ)
- 粗利:約900万⇒1200万(300万上乗せ)
売上の伸び率と比較して、粗利がそこまで伸びていないことが分かるかと思います。
※本来であれば粗利はもう少し低くても良かったんですけどね。
つまり、この部分がお客様に還元された部分であり、信頼を勝ち取るために使ったお金です。
もちろんホールの状況でお伝えしたように、1500万の粗利が出てトントンなので、まだまだ赤字ですが、初月としては十分な結果ではないかと思います。
しかも、今回は特定日だけの仕掛けです。
特定日以外は、こちらで提案したことだけでなく、ホール側で考えていろいろと取り組みを実施してくれたので、その結果も含まれています。
さらにお客様が期待感を持ってくれて来店したことが、明確に分かる事象がありました。
それは、「朝4時に並び始めた人がいた」ということ。
もちろん今後どうなるのかは分かりませんが、これはかなり凄いことだと思います。
元々の並びが0~数人だった店舗に、突然4時に並ぶなんて普通では起こりえません。
ただ、そういう状況になってきたとしても、元の稼働率が15〜18%と非常に寂しい感じのホールだったので、結構な伸び率を示していても、まだまだガラガラな感じは拭えません。
しかし、全ての数値が上がってきているので、今後も地道に少しずつ伸ばしていけるように、新米コンサル&設定師として奮闘していきたいと思います。
以上が、新米コンサル&設定師にくじるのデビュー結果報告となります。
相談したいホール責任者、オーナーの方は、以下のページをご覧ください。
パチンコ&スロットホール集客案、改善点、アイデアをお届け!「パチンコ&スロット集客DASH!(奪取)」