パチンコホールを訪問していると、経営者、店長さんは「本当に自店の置かれている状況を把握した上で、集客を行っているのだろうか?」と疑問を持つことがあります。
明らかに客層のことを考慮していなかったり、街や環境にマッチしない取り組みをしているように見えるホールを、見かけることが多いからです。
「集客」と言葉で言うことは簡単ですが、店舗ごとに集客の施策は異なります。
新台入替、来店イベントなどを行うのは良いですが、地域性、客層など「街の状況」を把握した上で行うべきなのです。
今回は、パチンコ屋さんが「街を把握して集客力を上げる方法」について解説していきます。
店舗の中だけを見ていては分からない
「集客をしたい」という思いだけが先行してしまい、冷静に物事を見ることができなかったり、分析が甘かったりする経営者、店長さんが多いように思えます。
気を付けたいのは、自分の店舗の中にだけを見ていてはいけないということです。
もちろん、現在来店されているお客様を見ることで分かることは沢山あります。そのため、来店してくれているお客様の分析は重要です。
しかし、それだけでは足りないのです。
集客は、今はまだ来店されていないお客様を集めることも重要であるからです。
ライバル店からお客様を集めるのは当然なのですが、「街、環境」に注目することも大事なのです。
「ビジネス街である、住宅地である」
これくらいはもちろん把握しているでしょう。
しかし、それだけでは集客に結びつけるには弱いですし、もっと深くまで分析することで見えてくることも多いはずなのです。
まずは、自店の街や環境について、しっかり把握してみてはいかがでしょうか?
おそらく多くの店長さんは、うわべだけの調査で終わっていますので、差をつけるヒントがあると思うのです。
集客のために調査をしたことがありますか?
先に少し例を挙げてみたいと思います。
あえて極端な例にしますが、
- お年寄りしかいない地域で、難易度の高いスロット機種を大量設置してしまう
- ビジネス街なのに、長時間打たないといけない台の比率を高くしてしまう
このような施策であれば、上手く行かないことは分かりやすいかと思います。
しかし、街や環境について
- どの時間帯に
- どんな種類の人が
- どんな状況でそこに存在するのか
上記を把握しなければ、先ほど挙げた例のように、間違った集客をしてしまうことになるでしょう。
時間帯ごとに店の前を通っている人がどれくらいいて、どんな人たちがいるか、調査したことはありますか?
街で人が集まるところを、調査したことはありますか?
このようなことを一切行わずに、集客ができないと言っているようでは、経営者、店長としては失格ではないかと感じてしまいます。
街の人たちがちょっとでも来店する気になって、ちょっとでもお金を落としてくれるようになるためには、街に暮らす人々を知るのは最低限のラインであると思うのです。
各店舗それぞれ状況が違います。
ネットでアピールしたら集客が上がる店舗もあれば、看板を変えたり、設置するだけで効果が出る場合もあるでしょう。
そのためにはまず自店だけでなく、街の状況、環境も分析することが大切なのです。
過去に一度、超有名コンサル会社が入ったホールに営業をかけたことがあります。最終的には、超有名コンサルがテコ入れして上手く行かなかったから、コンサルはつけないとの回答でした。
超有名コンサルがテコ入れしたホールでさえ、今回お伝えした街のことは調査しているようには感じられませんでした。
なぜなら、ホールのお客様にマッチした適切な指導がなされていれば、起こりえないようなホール運営状況だったからです。
ちなみにこのホールは、既に数年前に潰れてしまいました。
テコ入れの方法はしようと思えば提案できましたが、受け入れられなかったので何もしてあげることはできませんでした。残念でなりません。
多くのホールが集客のために、新台入替、ライター来店などの方法を取っています。
しかし、本当に大事なのは、街をしっかり調査した上で、正しい集客戦略の元で活動していくことなのです。
新台入替が効果的なホールもあれば、ライター来店が効果的なホールもあります。
しかし、それらに適切なホール、適切なタイミングというのは存在しているのです。
それらを把握していないのであれば、無駄にお金を使うことになりかねません。
経営には経営戦略が必要なように、集客にも集客戦略が必要です。
もし正しい集客戦略を知らない経営者や店長であれば、これらが出来るコンサルタントと契約するのもありだと思います。
ただ、超有名コンサル会社でも、ちょっと甘い気がするので、有名だから優秀であるとは言い切れませんのでご注意ください。