前例のない「緊急事態宣言」が発令され、パチンコホールも窮地に立たされているかと思います。
緊急事態宣言の対象となった都府県のパチンコ屋は、無期限休業を選択したホールも多く、非常に厳しい状況であるかと思います。
今回は、イレギュラー的に起こってしまったコロナウイルスへの対応について、真剣に考えてみたいと思います。
多くの死者が出ているような未曽有の事態です。しっかりと受け止めて対処すべきであると考えます。
今回のコロナウイルスのような状況は、前例がないため必ずしも正しいことであるかは分かりません。またコロナウイルスの専門的な知識を持っている専門家でもありません。
しかし、それでも伝えられることはあると思い、記事にしましたので、ホール関係者の方は、ぜひ読んでみてください。
ただ、私自身がホール経営の責任を取ることはできません。最終的な判断は、ホール経営者、店長自身でご判断ください。
後日 追記
「緊急事態宣言」の対象が全国へ拡大されました。ここまで来ると流石に「休業」を選択した方が良いと思います。
全国的に休業を選択するホールが増え、開店しているホールに人が集まる状況を作ってしまっては全く意味がありません。
「休業するためにどうしたらよいか?」「休業中に何をすべきなのか?」「社員とスタッフをどう守るか?」ということを考えていくしかない状況であると思います。
パチンコ屋はコロナで休業すべきなのか?
パチンコ屋が休業を選択すべきか否かという問題を、現実的に捉えるならば、以下のような選択肢があるのではないかと思います。
- 継続する:休業したら潰れる、または社員の生活を維持できないから
- 継続する:周りが休業しているため、顧客獲得のチャンスだから
- 休業する:数か月であれば何とかなるし、世間的なことを考え休業する
- 休業する:潰れてしまう可能性もあるが、世間的なことを考えやむなく休業する
継続の中には、時短営業などをするものも含まれますが、おおよそ上記のどれかのパターンに当てはまるのではないかと思います。
1つずつ詳細を確認していきたいと思います。
継続|休業したら潰れる、社員の生活を維持できないパターン
緊急事態宣言が出ようが、コロナウイルスが拡散されようが、休業=閉店となるばかりか、社員を路頭に迷わせることになってしまうという経営的に厳しい状況のホールです。
そのため、おそらく営業をしたくてしているのではなく、会社のため、社員のため、仕方なく営業をしているのだと考えられます。
このような状況の場合、最大限の営業努力は必要だと思います。
本来であれば休業にしたいという経営者の想いがあるのであれば、それを形にして見せる必要があると考えます。
また、社員に対しても、会社の経営状況、想いを伝え、全社員が一丸となってコロナウイルスの対応に当たるべきです。
これすら出来ないのであれば、経営者としてはもうちょっとしっかりして欲しいと感じてしまいます。
継続|周りが休業し顧客獲得のチャンスパターン
「休業チャンスは本当にチャンスなんだから」
「コロナチャンスは本当にチャンスなんだから」
このような考えで営業を継続しているホールもあることでしょう。
商売人としては「勝機を零すな!掴み取れ!」ということになり、素晴らしいのかもしれませんが、前例のないような事態であり、死者も多数出ている状況です。
少し考えて営業をして欲しいものです。
このような考えで営業を続けているところは、おそらく項目2でお伝えするような対策までは取っていないと思われます。
営業するとしても、最大限の営業努力を行った上で営業すべきだと考えます。
休業|数か月であれば何とかなるパターン
本意ではないものの、世間の目や、自店が営業したことが原因で、コロナウイルスが拡散するようなことがあっては流石にマズイと判断したパターンです。
大手法人や、他の事業で利益を出せている企業などはこのタイプであるかと思います。
ひとまずは何とかなるので、ギリギリまでは様子見ができる法人です。
こういったパチンコホールは、あまり問題にはならないかと思います。
休業|潰れてしまう可能性を秘めているパターン
本意ではないものの、世間の目や、自店が営業したことが原因で、コロナウイルスが拡散するようなことがあっては流石にマズイと判断したパターンです。
が、先ほどの項目の企業とは状況が異なり、資金的な余裕がない状況です。
社員を抱え苦しい状況でありながらも、利益よりもお客様の安全を重視して休業に至ったと言えるでしょう。
こういったホールに対しては、経営者の姿勢を考慮して、国や銀行が資金的援助や融資をしてあげて欲しいと個人的には思います。
営業を選択した場合の対応はどうすれば良いか?
私自身は打ちたくて仕方がない人間なので、営業をして欲しいという想いはあります。
しかし、そんな人間であっても、適切な営業を行っていないのであれば、やはり足が遠のいてしまうのです。
※現実問題として、かつてないほどホールに行っていません。
営業を続けるのであれば、いくつか守るべきポイントがあると思います。
《営業する際に経営者が抑えるべきポイント》
- 社員、スタッフも働きたくはないことを理解すること
- なぜ営業を継続するのかを社員、スタッフに周知すること
- 最大限コロナウイルス対策を取ること
- お客様であれ教育を徹底すること
社員、スタッフも働きたくはないことを理解すること
社員やスタッフだって、自らの身を危険にさらしたいはずがありません。
経営者側は、そこに関しても最大限の配慮をすべきです。
例えば、ご年配の方と同居していたり、家に帰れば小さな子供がいる社員やスタッフであれば、やはり怖いはずです。
どうすれば社員やスタッフが納得して働ける職場になるのかということを、真剣に考える必要があるはずです。
場合によっては、個別に自宅待機をさせた方がいい場合もあるでしょう。子供や老人の命を脅かしてしまうような経営方針では、経営者としては失格と言えます。
社員、スタッフ、またその家族まで守るのが、経営者ではないかと思います。
なぜ営業を継続するのかを社員、スタッフに周知すること
世の中が自粛ムードの中、緊急事態宣言まで発令されました。
このような状況であれば、本来はやはり休業という選択をするのが適切であるはずです。
しかし、経営ということを考えると、そうもいかない事情も分かります。
であるならば、なぜ営業を続けるのかということを、社員、スタッフに周知すべきです。
「休業すれば倒産してしまう」
「休業すると給料を払えなくなる」
こんな時だからこそ、ちゃんと伝えるべきだと思います。
危険な目に合わせてしまうから、働くことが怖い人は休めるという選択肢を与えても良いでしょう。
出勤した人、休んだ人で給与差をつけても良いでしょう。
いずれにしても、経営側の状況を社員、スタッフに伝えた方が良いと思います。
最大限コロナウイルス対策を取ること
営業をするという選択をするのですから、最大限の営業努力をする必要があります。
普段と大差ない営業をして、営業を続け、コロナウイルスを拡散させてしまうようでは、経営側に大きな責任があると考えます。
休業しているパチンコホールがある以上、営業を続けるホールは、それなりの責任感を持って営業すべきです。
それすら出来ないのであれば、営業する資格はないのではないかと思います。
コロナウイルスの主な拡散原因は「飛沫感染」「接触感染」であると言われています。
話した際の飛沫が顔に飛んだり、とんだ飛沫がついた場所を触ったりした場合に、感染してしまうということです。
※最終的には、ウイルスの付着した手で口、目、鼻を触り、そこからウイルス感染することが多い模様
逆に言えば、これらを防ぐことさえできれば、かなりの確率で感染を防ぐことができるということになります。
パチンコ屋において、上記の可能性が起こりえるのは、おおよそ限られるはずです。
- 朝の並び
- 遊戯中の私語
- ハンドルや球、メダルを介しての感染
- トイレなどのドアや流す時の飛散
- 喫煙所での感染
これらすべてに対応出来れば、かなり感染のリスクを減らすことができるはずです。
「朝の並び」は一定の間隔をあけるように枠を設けるなどの対策と、社員、スタッフの監視が必要であると考えます。
多くのパチンコホールでは、勝手に並ばせているところも多いですが、しっかり目を光らせておく必要があります。
また、私語、タバコは厳禁。かつマスクの着用まで徹底しても良いかと思います。
「遊戯中の私語」を禁止するのも方法としてはありでしょう。また、遊戯機の半分を稼働停止にし、1台ごとに電源OFFという方法もありだと思います。
しっかりとした分煙ボードがあるのであれば、分煙ボードを出すことをルールとしてしまうのも良いでしょう。
「ハンドルや球、メダルを介しての感染」に関しては、結構難しい部分があります。
毎晩、メダルや球を全部消毒というのも大変でしょうし、ハンドルもメダルも営業時間中に複数の人が触ることになります。
消毒液などを各台に置くのも、消毒液不足の状況ではなかなか難しいと言えるでしょう。
別の方法として、遊戯者全員に手袋着用のルールを課すという方法があります。
ビニールのエンボス手袋、軍手などをホール側が配るという方法です。
コロナウイルスは、ステンレスのようなつるつるした部分には、数日間というような長い間残ってしまうそうです。
ハンドル、メダルがどれくらい危険かは、専門家ではないので分かりませんが、手袋などを徹底するという方法も、選択肢としては良いのではないかと思います。
ただ注意点として、手袋では逆にウイルスをばらまく可能性も指摘されています。
手袋の着脱時に、結局ウイルスを付着させてしまったり、手袋をしているという安心感から、手洗いを怠ってしまうことが指摘されているのです。
さらに、お客様側に手袋を持って来てもらうようにすると、手袋の状態が分からないので、かえって危険かもしれません。
他の方法としては、遊戯終了時には必ず店員が消毒をするという方法です。
店員の稼働が異常にかかってしまうため、かなり大変にはなりますが、選択肢としてはありなのかもしれません。
完全な対策は難しいのかもしれませんが、不特定多数が触るハンドルや球、メダルに対しては、いずれかの対策は必要であると思います。
「トイレなどのドアや流す時の飛散」については、なかなか監視するということは出来ませんが、お客様に協力していただきましょう。
「蓋を締めてから流す」「手を洗う」これらをポップ等でお願いしていくしかありません。
また、ドアの部分はスタッフが頻繁に消毒することは忘れないようにしましょう。
「喫煙所」が密室の場合は、使用不可にする方が安全でしょう。
喫煙所は煙を吐く場であるため、非常に感染の危険度が高くなります。よって、感染を防ぐためには使用不可にするしかないでしょう。
お客様であれ教育を徹底すること
営業を継続していくためには、お客様側にも協力してもらわねばなりません。
来店者には漏れなく注意事項を記載した紙を渡し、確認をしてもらってから入店をお願いするのです。
応じられない場合には、社員、スタッフ、他のお客様を守るためにも、出入り禁止にしても良いと思います。
それくらい思い切ったことをしなければ、社員、スタッフ、お客様を守れないのです。
お客様を教育し、協力してもらいながら営業をしていきましょう。
休業を選択した場合の今後の対応はどうすれば良いか?
営業を取りやめ、休業を選択した場合は、どのように対処していけば良いのでしょうか?
「休業期間」と「休業明け」について考えてみたいと思います。
休業期間中に行うべきこと
休業期間であれ、維持費はかかります。資金の状況に合わせた対応が必要と言えるでしょう。
「どの段階までなら休業しても資金的に問題がないのか」ということは、最初に試算しておくべきです。
最悪の事態まで想定したシミュレーションを行う必要があるのです。
1か月休業したらどんな状況になるのか、2か月ならどうなるのかを試算し、状況に応じた対応をあらかじめ考えておきましょう。
- どこを削れば支出を抑えられるのか。
- いつ再開すればギリギリ持ちこたえられるのか
など、考えられることは全て考えておく必要があるかと思います。
銀行などから融資を受けるようなことも、準備しておいた方が良いかもしれませんし、場合によっては台を売ることだってあるかもしれません。
また、社員、スタッフへの周知も行った方が良いと考えます。
社員やスタッフも先の見えない未来に対して、不安を抱えているはずです。
各段階において、社員やスタッフにどんな影響があるのか、給与などはどうなるのか、出来る限りの情報を届けてあげてください。
休業明けの対処はどうすれば良いか?
休業明けは、項目2でお伝えした営業継続店舗と同じような対応まで出来たら、かなり良いかと思います。
コロナウイルスが終息していればここまでする必要はありませんが、どうなるか先行き不透明ですから、準備はしておいても良いかもしれません。
営業面については、項目2でお伝えしているので、ここでは他の部分についてお伝えしようと思います。
簡単に言えば、「経営方針の転換」です。
今まで新台だけで集客を行っていたようなホールは、これを機に見直すのも良いかと思います。
一定の期間休業した後で営業を再開した場合、打ち手は「休んだ分を取り戻すために、設定も釘も酷いんだろうな」と思うわけです。
実際のところ、おそらくそうなるホールがほとんどであると思います。
だからこそ、薄利多売を目指して欲しいのです。厳しい状況であるとは思いますが、少し頑張って出すという営業方針で再開して欲しいのです。
少し出せる体力を残して営業が再開できれば良いですが、どうなるかは分かりません。
それでも、ガチガチにしてしまっては、結局、打ち手は離れます。
集客が新台頼みになり、結果、あっという間に稼働が飛ぶという状況を、何度繰り返せばよいのでしょうか。
集客は簡単には行きません。でもできることはあるはずです。
今回の休業を機に、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
パチンコ屋のコロナウイルス対策まとめ
個人的なことを言えば、新台評価、感想、レビューサイトをやっていますし、依存症な部分もあるため、打ちに行きたいのです。
だから「バンバン営業して、新台入れまくって、設定も釘も甘々で打たせてくれ!」というのが本音ではあります。
しかし、やっぱり個人を最優先していてはいけない状況だと思うのです。
自分の身を守ろうとすることは、誰かの身を守ることにつながるはずです。誰かの身を守ろうとすることもまた、自分の身を守ることにつながるはずなのです。
コロナウイルス、緊急事態宣言により、パチンコパチスロホールだけでなく、様々な業種の経営者が、苦渋の決断を強いられている状況です。
それでなくてもパチンコパチスロ業界は、目の敵にされ、やり玉にあがります。
今回お伝えした内容が、多くのパチンコパチスロホール経営者の目に留まり、「パチンコパチスロ業界の対策、取り組み方凄いじゃん」と思われるきっかけになってくれば嬉しい限りです。
楽しく打てる状況に早く戻ることを願って。
パチンコパチスロ評価・感想
サイト管理人:にくじる