パチンコ屋の多くは、某ホール掲載サイトでホームページ的なものを持っているかと思います。
厳密には、ホールの紹介ページですが、その活用方法があまりにも酷いことに、関係者はお気付きなのでしょうか?
某検索サイトのルールであるのかどうかは分かりませんが、ホール紹介ページの本質を理解せずに、活用しているようにしか見えないのです。
スマホから見た場合には、そこまで感じにくいのですが、パソコンから見ると、その酷さが分かります。
今回は、ホームページ(ホール紹介ページ)について、どうあるべきなのかをお伝えしていきます。
ホームページはどういうもの?
パチンコ屋のホームページを見る人の大半は、打ち手であるお客様です。
身近なホールを検索する人もいれば、打ちたい台を探していたらヒットすることもあるでしょう。
ホームページは、ホールに行ったことのない人にとっては、それが全てであり顔となります
全てになってしまうのですから、非常に重要となります。
では、もう少し掘り下げるために、打ち手側、ホール側の意図を見てみましょう。
打ち手側がホームページを見る理由
打ち手側がホームページを見るには、何らかの理由があります。以下にまとめてみました。
- どこにホールがあるのかアクセス方法を知りたい
- どんな設置機種があるのか確認したい
- レア台を検索していたら設置店としてヒットした
- 新台が導入されるかを確認したい
- 入場方法を確認したい
- 島図が見たい
- 遊戯形態(5スロがあるのか?など)の確認
このような理由が多いのではないかと思います。
ホール側がHPでしたいこと
- 初めての人にも来店して欲しい
- 近隣店に行くよりも自分の店に来て欲しい
- 自分の店が頑張って出玉還元しているところをみて欲しい
一言にまとめると「とにかく自分の店に来て欲しい」ということが本来の意図であるはずです。
つまり目的は「来店」であるはずです。
実際のHPを確認したら酷かった!
パチンコホールが、ホームページで行いたいことは「来店の促進」です。つまり「集客」のツールの1つとしてHPを持っていると言えます。
ところが、実際のホームページは、殆どのホールが酷いものです。
【実際のホームページの状況】
- 設置台のバナーがベタベタと連続して張り付けてある
- 新台入替の告知がベタベタを張り付けてある(なぜか過去の入替まで)
- いきなり音が流れる動画が勝手に再生される
- ホールのウリが分からない。そもそもウリが無い
- メール会員になることのメリットが分からない
- ブログなどやっていても分かりにくい
- 自社ホームページにリンクがあっても会社のホームページに飛ばされ、目的のホールは自分でそこから探さねばならない
- 挙句自社ホームページの内容の方が薄い
- 島図がない
- 設置機種はページの一番下で見るまでにかなりスクロールが必要
- 入場方法についての記載がない
上記は最初にこの記事を書いた2014年の調査結果です。
2019年に改めていくつか確認しましたが、改善されているところもあれば、昔と全く変わらない店舗もありました。
ホームページを見ている時に、特にイライラするのは、設置台のバナーがいっぱい貼ってあるHPです。画像の処理もおそらくしていないため、画像自体が重く、読み込みに時間がかかるのです。
もし機種の情報が必要であれば、打ち手はメーカーや攻略サイトを見れば済みますし、導入されているかいないかは設置機種で判断できます。
最新の新台入替の画像などは必要でしょうが、設置機種について無尽蔵に貼る理由が分かりません。
ましてや目的である「集客」にプラスに働くようには思えないのです。
また、以下のような点も気になりました。
- ホールのウリが明確に出来ていない
- メール会員のフォームはあっても実際にどんな内容のメールが届くか不明
- メールの頻度も不明
メールに登録するメリットが無ければ、打ち手は登録などしません。無駄なメールならいらないのです。
他にも、せっかくブログをやっているのに、入口が分かりにくいところも多く見受けられました。本当に集客したいと思っているのか疑問に感じてしまいます。
結果、今のホームページで、新規のお客様を獲得するのは、非常に困難なホームページに見えてしまうのです。
ぱちんこ、スロットの機種と同じですが、期待感が無ければお客様はついて来ません。どうやって期待感を持ってもらうのか?「行ってみようかな」と思わせるかが重要なのです。
新台入替にばかり頼らずに
マーケティングの勉強や、お客様心理などを勉強しないで、店長をやっている方も多いように感じます。
新台入替しか集客の手段を持たず、無駄な新台入替をして満足している店長、経営者が多いように見えるのです。
なぜならホームページにそれが表れてしまっているからです。
「打ち手が何を求めているのか?」ということが分かっていれば、あんなに酷いHPにはなりません。
また、集客時のもう1つ大事なこととして、店長、経営者が「どんなお客様を集めたいのか」ということも重要です。
例えば、「出玉還元すれば集客できる」という方法を鵜呑みにして実行すると、軍団などが多く集まる店になります。遠方からも多くの人を集めることが出来るでしょう。
そのような店内状況を望んでいるのであれば、設定を入れまくり、くぎを甘くしていけば、比較的簡単に店内満席の状況が作れます。ただ、きっと大赤字となり経営者としては失格です。
地域密着型にしたければ、それ相応の仕掛けが必要ですし、仕事帰りのサラリーマンを狙うならば、そこを狙った仕掛けが必要です。しかし、HPを見る限り、そういった「ホールの色」や「思い」を感じることが出来ないHPばかりなのです。
どんなお店にしたいのか?どんなお客様に来て欲しいのか?それらをまず決めることから始めてみてはいかがでしょうか?
そして、決まったことをホームページでも表現してみてください。
特色のない、「色」も「思い」もないホールより、よっぽど「行ってみようかな」と思えるホールになると思います。
まとめ
パチンコ屋のホームページの在り方について、お伝えしました。
特に途中でお伝えした、打ち手がホームページを見る理由をしっかり抑えておいてください。
- どこにホールがあるのかアクセス方法を知りたい
- どんな設置機種があるのか確認したい
- レア台を検索していたら設置店としてヒットした
- 新台が導入されるかを確認したい
- 入場方法を確認したい
- 島図が見たい
- 遊戯形態(5スロがあるのか?など)の確認
少なくとも上記については、すぐ分かるようにしておくことは最低ラインであると思います。
この状況が出来上がった上で、パチンコ屋としての色や思いを打ち出していけば良いでしょう。
どんなお客様に自分のホールで遊戯して欲しいのか?しっかりとイメージし、思い描いた上で、ホームページを構築していってください。